THETAの新プラグインで360度カメラとアレクサが連携可能に

筆者:阿久津 碧

リコーが開発・販売している360度カメラTHETAシリーズには様々なプラグインが存在しますが、そのプラグインストアに新しいものがリリースされました。そのプラグインをインストールすれば、AlexaとTHETAを組み合わせて使うことができるそうですが、概要や利用シーンなどについて考えていきたいと思います。

プラグインとは

リリースされたプラグインについてご紹介する前に、THETAのプラグインについてご説明しておきます。THETAにはプラグインストアがあり、そこで提供されているプラグインを自分のTHETAにインストールすると、機能を底上げすることができます。

プラグインでさらに便利に、使いやすく。自分だけのTHETAに進化させよう! | RICOH THETA

プラグインには純正のものと非純正の二種類があり、後者は国内外を問わず、多くのエンジニアによって日夜新しいものが生み出されています。「THETAにこんな機能があれば便利なのに」という声に応えられる、痒い所に手が届くプラグインも多く、ストアを見ているだけでも結構楽しむことができます。

インストールの手順もシンプルなので、パソコン操作が苦手な方や、煩雑な操作はしたくないという方でも簡単にインストールできるのも一つの魅力です。360度カメラの開発・販売には世界中の企業が力を入れていますが、THETAのようにプラグインストアを開設しているような例は珍しいかもしれません。

例えばTHETAの中級機である『THETA V』を買ったとして、同価格帯で売られている他社製品にはついていないような機能を、プラグインをインストールすることで付加させることも当然可能です。価格や初期性能は中級機なのに、細かい機能はハイエンドモデル並みの360度カメラが完成するわけです。

単純な初期スペックだけでなく、プラグインも加味して検討することで、より賢く、より理想的な360度カメラを手に入れられるかもしれないということです。そう考えると、ストアの存在を知っているかどうかで明暗が分かれるといっても過言ではありません。

全てのプラグインが全てのTHETAに対応しているわけではないので、プラグインの対応機種と、購入を検討している機種がマッチしているかなどは、事前に必ず確認するようにしてください。

THETAの純正プラグインについては当サイトの過去記事でも詳しくご紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

自分色の360度カメラに。2019年、注目のTHETAプラグイン

THETAの新プラグインがリリース

冒頭でも述べた通り、そんなTHETAのプラグインストアに新しいプラグインがリリースされました。『Smart Device』と名付けられたこのプラグインはハイエンドモデルの『THETA Z1』と、中級機の『THETA V』の二機種に対応しています。

同プラグインをインストールすると、Amazon EchoなどのAlexa搭載デバイスと連携することが可能になります。直接THETAを操作しなくてもAlexa経由で指示ができるので、色々な撮影シーンに応用が効きそうですね。

Smart Device | RICOH THETA Plug-in Store

音声操作で行える機能としては以下の二つがあります。

・静止画/動画のオート撮影

・静止画を撮影する際の設定変更

また、これに合わせてリコーTHETAのiOS用アプリにアップデートが入り、バグ修正の他、撮影情報(ISO感度やシャッタースピード)の表示が可能になりました。プラグインを利用するには、Alexa側でもスキルの『RICOH THETA』を必要とするので、こちらも事前に準備しておきましょう。

既存プラグインとの組み合わせも

『Smart Device』単体でも様々な使い道が模索できそうですが、既存プラグインである『File cloud upload V2』と組み合わせることで、撮影したデータを撮影終了毎にGoogleドライブにアップロードすることが可能となっています。

File cloud upload V2 | RICOH THETA Plug-in Store

この際、アップロード中はAlexa経由でTHETAをコントロールすることはできないので注意してください。このプラグインを使ってGoogleドライブにアップロードするためには無線LANアクセスポイントに接続している必要がありますが、そもそもAlexaが使える状況ということは、その条件を満たしている可能性が高そうです。

撮影したデータを直ぐドライブにアップロードすることで、複数人に対してスピーディーに写真を共有することができます。スマートフォンで撮影した写真はLINEやAirDropを使うことで気軽に共有できますが、デジカメや一眼レフ、360度カメラは共有作業という部分でどうしても一歩劣っていました。その問題を『File cloud upload V2』はスマートに解決してくれました。

他にもプラグイン同士の組み合わせは無限にあるので、自分の用途や撮影するシチュエーションに応じてオリジナルの組み合わせを考えてみるのも楽しいかもしれませんね。

『Smart Device』の利用シーン

アイディア次第で便利な使い方ができそうな新プラグイン『Smart Device』ですが、実際に使うとしたらどのようなシチュエーションがあるのか、幾つか考えてみました。

投稿用動画の撮影

YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードする動画を撮影する際、どこかにTHETAを固定して撮影するのに『Smart Device』は活躍してくれそうです。投稿者が喋っている動画を少し離れた場所から撮影するときなど、手元にAmazon Echoなどがあれば、遠隔で簡単にTHETAを動かすことができます。ライブストリーミングを行えるようにするプラグインなどもあるので、それらと組み合わせれば更に利用シーンが広がるかもしれません。

何気無い日常の撮影

普段恋人や家族と過ごしている何気無い様子を撮影するというのにも向いています。離れた場所からでも音声指示で簡単にシャッターを切れるので、アプリ経由でシャッターを操作するよりも少ない手続きで済みます。家の中で起きた面白いことや、ふとした瞬間の記念撮影を、自然に実現してくれます。

料理動画の撮影

料理に限らず、DIYや楽器演奏など何でも構わないのですが、俯瞰的な記録動画を撮影するのにも『Smart Device』は使えます。通常撮影者が二人必要な場合も、一人で完結させることができるので、これまでは人に頼んでいた撮影なども、随分楽に行えるようになるかもしれません。

撮影しようと思い立った次の瞬間に写真撮影や動画撮影を開始できるのは大きな強みだと思います。スマートフォンアプリを使って撮影しようと思ったら、SNSを確認したりLINEを返したりしてついつい横道に……なんていうことも珍しくありませんが、『Smart Device』を活用すれば誘惑に惑わされる心配もないでしょう。

サプライズ動画の撮影

自宅や貸し切りレストランなどでサプライズを行おうと思ったとき、その様子を撮影するためにカメラを堂々と手にしていたら全部が台無しです。しかし隣の部屋などで『Smart Device』を使ってビデオをこっそり起動しておけば、何気なく置かれていた360度カメラで気付かれずにその様子を撮影することができますから、ターゲットの自然なリアクションを収めることができるでしょう。

その後に記念撮影などを行う場合も、端末に指示を送って撮影することもできますし、前述した『File cloud upload V2』を組み合わせれば参加者にスムーズな写真共有ができます。これらは一例ですが、実施には日常の様々な、更に多くのシーンでこのプラグインは活用させることができるのではないでしょうか。

終わりに

プラグインストアでは定期的に新しいプラグインがリリースされており、ユーザーを飽きさせません。個人的には、人の顔を自動でボカしてくれる『Automatic Face Blur BETA』がツボで、人の多い観光地にTHETAを連れて行く際、とても心強いプラグインだと思います。VRやライブストリーミングを補助するプラグインもあり、ストアを見ているだけで様々な利用シーンを想像させてくれますよ。

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