【THETA vs GoPro】人気360度カメラシリーズを徹底比較

筆者:小林 悠樹

スマホカメラやデジカメを持っていて「2台目のカメラを何にしよう?」という方が結構いらっしゃいます。1眼レフやミラーレスなどもありますが、最近人気なのが360度カメラです。

360度カメラのメーカーもさまざまで、機種により撮れる写真や動画、機能は大きく異なります。そこで今回は360度カメラのなかでも人気の「THETA」シリーズと「GoPro」シリーズを徹底比較したいと思います。

「スマホカメラでは撮れない写真を撮影したい」
「360度カメラが前から気になっている」
「360度カメラとアクションカメラどちらにしようか迷っている…」

という方はぜひ最後までお付き合いください。カメラ初心者の方に付いてきてもらえるよう、わかりやすい説明を心がけたいと思います。

今回比較するのは以下の7製品。

・THETA Z1(2019年)
・THETA V(2017年)
・THETA SC2(2019年)
・THETA S(2015年)
・THETA SC(2016年)

・GoPro MAX(2019年)
・GoPro Fusion(2018年)

※( )内は発売年


RICOH THETA SCを実際に使ってみたユーザーのレビューを見る

まずはTHETAとGoProのスペックを確認

THETAは5シリーズ、GoProは2シリーズのスペックを表にまとめました。

価格面

まずは価格帯から見ていきましょう。GoPro MAXは2019年に発売されたばかりの新モデルで、GoPro Fusionの上位モデル。売価ラインとしてはTHETA Z1とTHETA Vの中間あたりに位置します。

GoPro Fusionはすでに生産終了となっており、実勢価格は定価(公式HP価格)の半値ぐらいまで下がってきています。THETA SC2とTHETA Sの間ぐらいです。これらが機能面を考慮して高いのか、お買い得なのかはのちほどお話したいと思います。

画質面

静止画画質のスペックはTHETA Z1は約22.6MP(2260万画素)、THETA V・SC2で約14.5MP(1450万画素)。GoProシリーズはこれらの中間あたりの画素数となっています。動画画素数はGoProシリーズに軍配が上がります。ただし、GoProシリーズはイメージセンサーサイズが非公表なので単純な画質比較ができないのが正直なところです。

サイズ感

本体サイズはTHETA Z1が若干大きいつくりになっていますが、THETAシリーズはほぼ同サイズと言ってもいいでしょう。GoProシリーズはざっくりいうとTHETAの半分の大きさです(高さが半分)。サイズをモデル化すると以下のような感じになります。THETAは直接手で持って撮影できますが、GoProはかなり小さいので自撮り棒やマウントを装着しないと撮影が難しいつくりになっています。

その他の違い

そのほかにチェックしておきたいポイントとしては、データの保存形態です。THETAはどの機種も内蔵メモリーに保存する形式をとっており、特に外部メモリーは必要ありません。GoProはmicroSDXCに対応しており、いずれの機種もmicroSDXCが2枚必要です。というのも、GoProは2枚のレンズで撮った画像をそれぞれ違うmicroSDに保存し、それらを自動で合成する仕組みをとっています。そのため写真や動画を撮るためには2枚の外部メモリーを使わなくてはいけません。

外部メモリーを使う保存形式だと、容量を気にせずメモリーが足りなければ足せばすぐに解決します。しかし、THETAのような内蔵メモリーだと容量がいっぱいになったらデータを移動させて削除させなくてはいけません。

ちなみに、THETA SCの容量8GBは静止画換算で約1600枚、動画で65分ほどまで保存可能です。(公式HPより)。メモリーの容量は拡張ができませんが、これだけ保存できれば普段使いをするだけであれば不便とうことは少ないのではないでしょうか。
※私は普段、SCを使っていますが、旅行中やお出かけの最中で容量オーバーになったことは一度もありません。

THETAシリーズ各機種の違いをわかりやすく解説します

続いてTHETAの5機種の主な違いを確認します。発売元のRICOHは、THETA Z1を「プレミアムモデル」、THETA Vを「アドバンスモデル」、THETA SC2(SC、S含む)を「エントリーモデル」と位置付けています。その枠組みに沿ってご紹介していきたいと思います。

THETAエントリーモデル|THETA SC2・THETA SC・THETA Sの違いとは?

まずロングセラーのTHETA SとTHETA SCの違いを確認しましょう。この2機種の大きな違いはズバリ、「動画の最大連続記録時間」と「ライブストリーミング機能」にあります。

動画の連続記録時間は、THETA Sが最大25分、THETA SCは最大5分までしか連続して撮影ができません。またTHETA Sはライブストリーミング(youtubeやFacebookなどのSNSでリアルタイム動画配信すること)ができますが、THETA SCにはその機能は備わっていません。ほかにも細かな違いはありますが、大きくはこの2点。THETA SCは画質はそのままに、追加的な機能をあえてなくすことで製造コストを抑えたコスパの高い商品になっています。

一方、THETAシリーズ最新機種であるTHETA SC2では、THETA SCではイマイチだったポイントがいろいろと改善されています。主なものを以下に記載します。

【THETA SCとTHETA SC2の違い】
・動画画質が4Kに向上(SCは2K)
・シーンに応じて最適な撮影設定ができるPRESETモードが追加された
・Bluetoothでスマホと接続できるようになった(SCはWi-Fi経由)
・連続動画撮影可能時間が3分に短縮(改悪ポイント)
・本体にLED表示・セルフタイマーボタンがついた
・データ容量が増え、画像処理の性能も向上

360度カメラ初心者にはTHETA SC2をおすすめします。使いやすさがかなり向上しているので、カメラに詳しくなくても簡単に使えます。画素数は上位機のTHETA Vと変わらないので、画質も優秀です。

もし、「3万円越えはちょっと…」という方はTHETA SCでもいいと思います。コスパがとても高いモデルなので、初めの1台としては申し分ありません。

SC2については、以下の記事に詳しい情報の記載があるので、ぜひ御覧ください。

360度カメラ最新モデル「THETA SC2」!初心者にうれしい機能が盛りだくさん

THETAのプレミアム・アドバンスモデル|THETA VとTHETA Z1の違いとは?

最初に申し上げておきたいのはTHETA VもTHETA Z1もどちらも、ハイスペックな360度カメラです。完成度が高く予算さえ許すのであれば、どちらもおすすめです。

エントリーモデル(THETA SC2・SC・S)との違いとは?

この2つモデルと先ほどご紹介したエントリーモデル(THETA SC2・SC・S)との大きな違いをまず挙げておきあしょう。

【上位モデルとエントリーモデルの大きな違い】
・画質がいい(VとSC2は同じ)
・撮影時の揺れや傾きに強い(ジャイロセンサー搭載)
・4chマイクを搭載
・プラグイン機能を搭載

やはり一番の違いは撮影性能が高い点です。画質、手ブレ補正、音声録音、どれをとっても上位モデルにはかないません。また、THETA Z1とTHETA Vではプラグイン機能が使えます。プラグインアプリをインストールすることで、THETAに新たな機能を追加することができます。

プラグインの一例を挙げておきましょう。たとえば、「レンズ別時間差撮影」というプラグインを使うと、前後のレンズを時間差で撮影することができます。これにより撮影者を映さずに360度写真を撮ることができます(撮影者はフロントレンズとリアレンズの撮影時差の間に移動する)。また、「Automatic Face Blur BETA」というプラグインでは、オートで人の顔にぼかしを入れることができます。プラグインを活用することで、撮影の幅が広がりより使い勝手のいいカメラにカスタマイズできるということです。

参考URL:https://theta360.com/ja/ricoh_plugins/

THETA Z1とTHETA Vの違い

2019年5月に発売されたばかりのTHETA Z1は、THETA Vのさらに上をいきます。主な違いは以下の通り。

・1.0型のイメージセンサーを搭載
・マニュアルでの動画撮影が可能に
・RAWデータで保存可能に
・本体正面にLEDパネルを搭載

一番の違いはイメージセンサーのサイズです。THETA Vは「1/2.3CMOS」、THETA Z1では「1型」になっています。これにより暗い場所や夜景シーンでもよりきれいな写真を撮ることできるようになりました。RAWデータとは圧縮されていない生のデータのことで、360度写真を高画質のまま出力できるのもTHETA Z1の特徴です。


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RICOH THETA Z1を利用したユーザーのレビューを見る

GoProシリーズの特徴|GoPro MAXとGoPro Fusionの違い

続いて、GoProシリーズをみていきましょう。GoPro MAXとGoPro Fusionの主な違いは以下の通り。

・プロセッサーの性能が向上(GP1チップを搭載)
・動画性能が5.2K→5.6Kに向上
・マイクの数が4つ→6つに(より立体的に音を記録できる)
・スローモーションモードを新たに搭載
・タッチパネルの液晶モニターを搭載(Fusionは簡易モニター)

全体的にカメラとしての性能が向上していますが、GoProの場合は写真よりも動画撮影に比重を置いている印象です。動画画質が上がったり、スローモーション機能が搭載されたりと、「動画をよく撮る」という方にはGoPro MAXがおすすめ。

GoPro Fusionも性能は申し分ないのですが、生産終了になっているというのが懸念点です。Amazonやその他ネットショップでまだまだ購入することができ、価格も下がっています。しかし、アプリのアップデートがされない可能性も無きにしも非ずで、将来的なサポート面ではすこし不安が残るかなというところです。

結局どっちがいいの?THETAとGoProはこんな人におすすめ!

2つシリーズについていろいろと説明してきましたが、「結局どっちを買えばいいの?」と悩んでいる方もいると思います。ポイントとしては、「360度カメラに何を求めるのか」ということに尽きます。

THETAシリーズは、静止画・動画・携帯性など全体的にバランスがいいので、「場面を選ばず、いろんなシーンで楽しみたい」という方におすすめです。本体操作だけでなく、THETA専用の編集アプリの使い方もとても簡単なので、ビギナーにもぴったりです。

一方、GoProシリーズは「動画撮影が好き!」「アウトドアやウィンタースポーツが好き」という方におすすめ。もともとアクションカメラというだけあり、同じ価格帯であれば手ブレ補正・堅牢性・防水性・動画画質はGoProのほうが上と言ってもいいでしょう。片面レンズだけでの撮影(HEROモード)もできるので、360度カメラとしてだけでなくアクションカメラとして使うこともできます。

価格的には高い順にTHETA Z1 → GoPro MAX → THETA V → GoPro Fusion → THETA SC2となっています。あとはご自身の予算と相談して決めましょう。しっかりと検討して、自分に一番あった360度カメラを見つけてくださいね。


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