世界で最も小さい8KVRカメラ「Qoo Cam 8K」

筆者:阿久津 碧

中国の企業KANDAOが販売する、多彩な機能を搭載したカメラ「Qoo Cam」については当サイトでも以前ご紹介しましたが、そのKANDAOが新型の360度カメラを発表しました。「Qoo Cam 8K」と名付けられた同商品は8Kの高画質で撮影を行うことが可能で、2019年の12月に発売予定となっています。その「Qoo Cam 8K」がどのようなカメラなのか、詳細や価格についてご紹介していきます。


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手軽さが特徴の8K360度VRカメラ

「Qoo Cam 8K」の大きな特徴の一つには手軽さが挙げられます。「世界最小の360度カメラ」というキャッチコピーを掲げていますが、その本体は実に小さく、スマートフォンと同程度です。また、スマートフォン同様タッチスクリーンを搭載しているので、操作も手軽に行うことができます。

手軽な360度カメラといえば、リコーのTHETAシリーズが有名です。日本製の360度カメラということもあり、国内のシェアも非常に高く、人気のあるシリーズです。性能や価格面を見ても「Qoo Cam 8K」はTHETAのライバル候補なので、両社のシェア争いにも注目したいところです。

「Qoo Cam 8K」には1/1.7インチの大型センサーが搭載されており、映像の撮影も滑らかで、実物に近い美しい画質で記録することが可能です。ちなみに一般消費者をターゲットにしたカメラでAPS-Cレベル(イメージセンサーサイズ規格の一つ)の超高画質を実現したカメラは動機が初だそうです。

一つ前のモデルに当たる「Qoo Cam」との性能比較についても後述しますが、「Qoo Cam 8K」は受光面積を前モデルよりも大幅に向上させており、出力画素数は2000万画素に相当します。公式サイトでもサンプル動画を複数確認することができるので、気になる方はそちらも是非確認してみてください。下記はその中の例となります。

優れた操作性と手ぶれ補正機能

「Qoo Cam 8K」は前述した通り、2.4インチのタッチスクリーンが搭載されています。これによって、撮影データの確認やプレビュー機能、各種設定の変更などを行うことができるようになりました。通常、多くの360度カメラはこういった操作をするために専用のアプリをインストールする必要がありますが、「Qoo Cam 8K」ではその必要がないので、ワンテンポ早く撮影周りの動きを行うことができるようになっています。

この他にタッチスクリーンでは、画角やISOの調整なども行えるので、思い立った瞬間に空間を切り取ることができます。スマートフォンを取り出すのが面倒なシーンや、カメラを放置したくないような撮影場所でも、カメラ一つで完結させられるのはメリットですね。

更に「Super Steady」という手ぶれ補正機能も備わっているので、他のカメラでは歪んでしまうような動きのあるシーンでも、安定した写真や映像を撮影することができるようになっています。

トレッキングやオフロードといった足場の不安定な場所でも十分なパフォーマンスを発揮することができるので、アクションカメラのような使い方をしてもいいかもしれませんね。迫力のあるシーンが撮れたら、それをそのままVRコンテンツとして楽しむのも面白そうです。

前モデルとの違い

「Qoo Cam」と「Qoo Cam 8K」との違いはいくつかありますが、主に以下のようなものが挙げられます。

違い1:形状

真っ先に目に付く違いは、その形状です。前モデル「Qoo Cam」は棒状のカメラで、半分に折り曲げることができました。折り曲げることによって撮影モードが変わるという点も画期的で、デザインに関する様々な賞も獲得していました。対して「Qoo Cam 8K」は大幅にデザインの変更が行われ、スマートフォンのように手の中に収まりやすい見た目となりました。

奇抜さという意味では前モデルの方が面白味もありましたが、取り回しの面では「Qoo Cam 8K」に軍配が上がりそうです。ちなみに重量は「Qoo Cam」が170g、「Qoo Cam 8K」が245gと、若干重くなっています。

違い2:撮影モード

形状の違いと関連する部分もありますが、2つ目のポイントは撮影モードです。「Qoo Cam」は棒状のまま撮影すると2D360度撮影になり、本体を折り曲げると3D180度撮影に設定が変更されました。一方の「Qoo Cam 8K」は、3D撮影には対応していませんが、どんなシーンでも360度VR撮影を行うことが可能で、全天球カメラとしての機能に集中した印象です。形状を変化させる手間がなくなった分、素早く撮影が行えるようになったのは強みかもしれません。

違い3:スペックの違い

両機を比較すると、画質の面では圧倒的に「Qoo Cam 8K」が勝っています。バッテリーも「Qoo Cam」の2600mAhに対して3000mAhと、「Qoo Cam 8K」が大容量になっています(ただし充電には3A以上の出力に対応できるPD充電器が推奨)。各機能のバッテリー消耗量も異なるので、一概にどちらのバッテリーが長持ちするかはこれだけでは判断することができませんが、400mAhの違いは大きいのではないでしょうか。

違い4:価格

「Qoo Cam」の販売価格は49,800円(税抜)で、「Qoo Cam 8K」は67,100円(税込)となっています。大幅な値上げではなく、「Qoo Cam 8K」の性能を考えれば妥当な金額と判断できるでしょう。同程度の機能を備えている他社製品の販売額を見ても、取り立てて高額という印象は受けません。

AI Slow Motion技術でどんな瞬間も見逃さない

「Qoo Cam 8K」に備わっている他の機能としてスーパースローモーションというものがあります。このモードでは4K/120fpsのスローモーション映像を作成することができます。

また、同社の独自技術により、最大でこの8倍となる4K/960fpsのスーパースローモーション映像を作成することも可能となっています。こちらの様子も公式サイトで確認することができるのですが、美しく滑らかな映像はとにかく圧巻で、映画のワンシーンと見間違えるほどのリアリティです。

実際に撮影すると一瞬で終わってしまうような出来事も、4Kスローモーション映像として振り返ることで、そのときの楽しさにも匹敵する新鮮な気持ちを味わえるかもしれませんね。

撮影さえできればどんなシーンでもスローモーションで映し出すことができるので、動画の作成や編集を行う方にもオススメできる商品となっています。画質も業務用に匹敵するレベルなので、趣味としてだけでなく、仕事の相棒としても十分に通用するのではないでしょうか。

編集はQoo Cam専用アプリで

多くの360度カメラ同様「Qoo Cam 8K」にも専用の編集アプリが存在します。「Qoo Cam App」というこのアプリは、前モデルの「Qoo Cam」にも対応しており、Android、iOS、両方の端末でダウンロードすることが可能となっています。このアプリでは高解像度のデータも簡単に編集することができるので、撮影後もスマホ一つで簡単に編集作業が完結します。

アプリの中ではズームやドラッグ、トリミングといった基本的な操作の他に、360度映像から平面映像を生成することなどができます。

専用アプリを活用すれば、そもそも編集に苦手意識を抱いている人でも簡単にデータ編集が行えます。「Qoo Cam App」には「Smart Clip機能」が備わっているので、それを利用すると既に存在するテンプレートの中から編集形式を選択することができるのです。テンプレートは10種類以上あるので、シーンにぴったりとマッチしたものを見つけられるでしょう。

編集に関する知識も一切必要ないので、これまで苦手意識を抱いていた人も、編集作業にはまってしまうかもしれません。前述したように、本体に装備されているタッチスクリーンを使えば写真のプレビュー確認などを行うことができますが、アプリ上からも同様の操作を行うことができる仕様となっています。

スマートフォンと連携したリモート撮影や編集と、カメラ上で操作を完結させる方法の両方から選ぶことができるので、状況に応じて自分の使いやすい方法を採用してみてください。

この他に、本格的に画像、動画編集を楽しみたいという方には、パソコン用の編集ツール「Kandao Studio」がオススメです。こちらでは映像のバッチ編集や、AIスローモーション動画の生成など、アプリ以上に充実した機能が用意されています。スマートフォン向けアプリ同様無料で利用できる上、Windows/Macの両方に対応しています。

終わりに

前作の「Qoo Cam」も性能面、デザイン製で高い注目を集めましたが、「Qoo Cam 8K」はそれを軽々と上回る製品だと思います。個人的にはスーパースローモーション機能が気になるところですが、Insta360に搭載されている類似機能との比較なども今後はしていきたいですね。「Qoo Cam 8K」は公式サイトから購入することができるので、更に詳しい性能について知りたい方は、そちらも参考にしてみてください。


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