【2020最新版】防水の360度カメラ 12選!水中や雪山でパノラマ撮影を楽しもう

筆者:小林 悠樹

今回は「防水機能を持つ360度カメラ」を特集します。

防水機能があると何かと安心ですし、アウトドアシーンではその実力をいかんなく発揮してくれます。ただ、防水のスマホ・デジカメは珍しくなくなってきましたが、360度カメラとなるとまだまだそうはいきません。

この記事では「防水の360度カメラを探している」「水中で使える360度カメラが欲しい」という方に向け、カメラの選び方やおすすめの機種をご紹介したいと思います。

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防水360度カメラはどんなシーンで使える?

防水機能を持つカメラは、たとえば以下のようなシーンでの撮影に向いています。

・ビーチやプール
・スキューバダイビング
・ゲレンデ(スキー、スノーボード)
・登山  など

360度カメラは空間全体を撮影できるので、大自然との相性は抜群です。海の中やゲレンデ、山頂など周囲が開けているシーンでは特に活躍してくれます。

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防水360度カメラを選ぶときのポイント

続いて、防水の360度カメラを選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。

防水性能

やはり防水性能がどれだけ高いのかは、選ぶ際の最大のポイントと言えます。当然、「どのような場所で使いたいのか」によっても選ぶべきカメラは異なります。ビーチで家族の写真を撮りたい人と、本格的なダイバーでは求めるスペックも違ってきますよね。なので、自分の志向に合わせたカメラ選びを心がけましょう。

手ブレ

防水のカメラはアクティブなシーンでこそ、実力を発揮します。したがって、防水機能にくわえて、手ブレ補正の強さも比較検討の際の指標に入れるといいでしょう。実際に撮影してみないとわからない部分もありますが、メジャーな機種であれば動画サイトで手ブレ補正のレビュー動画が公開されています。購入前に確認しておくといいですよ。

F値

カメラに搭載されているレンズのF値も知っておくのも大切です。F値とは撮れる写真・動画の明るさの度合いを表わす指標でです。F値が小さければ明るい写真を撮ることができ、F値が大きくなるとより暗い仕上がりになります(「明るいレンズ」「暗いレンズ」などと呼びます)。

水中は地上よりも暗いため、シュノーケリングやスキューバで使いたいのであれば、できるだけ明るいレンズを選ぶといいでしょう。また、登山やゲレンデも「急に曇ってあたり一面暗くなる」ということがよくあるので、できればF値の小さいカメラがおすすめです。

撮影スタイル

カメラの種類によって、撮影スタイルは異なります。たとえば、360度カメラの人気シリーズ「THETA」は比較的本体サイズが大きめなので、カメラを持って撮影ができます。一方、アクションカメラで知られるGoProの360度カメラは小型なので、マウントに取り付けての撮影が前提となります。自分がどういったシーンで、どのように使いたいのかを想定しておくといいと思います。

防水・防塵機能を持つおすすめの360度カメラ 6選

それでは防水機能を持つ360度カメラをご紹介します。

Insta360 ONE R

Insta360 ONE Rシリーズは、2020年1月に発売されたばかりの最新モデル。レンズ交換ができる画期的なモジュール式のカメラです。本体は「バッテリーベース」「コアモジュール」「レンズモジュール」の3つで構成されています。

レンズモジュールのラインナップは全部で3つ。360度レンズモジュール、4K広角レンズモジュール、1インチ広角レンズモジュールです。セット販売だけでなく、単体での購入も可能です。

360度レンズモジュールは、最大5.7Kの動画撮影が可能です。コアモジュールにタッチスクリーンを備えているので、その場でプレビューもできます。防水機能は水深5mなので、ビーチサイドや雨の日などにおいて使用可能です。2020年2月には360度モジュール用潜水ケース(ハウジング)の発売が予定されており、これを併用すれば水深30mまでカメラとともに潜れます。

価格帯:6万円前後
防水性能:IPX8防水規格(本体は5mまで防水対応)  
F値:F2.0(ONE R 360度モジュール使用時)
サイズ(mm):72×48×43
本体重量:130.5g
静止画画素数:6080×3040
動画画素数:5760×2880@30fps(最大)
対応OS:iOS(iPhone 8, 8 Plus, X 以上)、Android(OSのバージョンによって非対応の場合あり)
公式HP:https://www.insta360.com/product/insta360-oner_twin-edition?locale=ja-jp

GoPro MAX

GoPro MAXはアクションカメラ・GoProシリーズの360度カメラ。防水機能は5m。電子式手ブレ補正機能「Max HyperSmooth」が搭載されており、動きに強いのが特徴です。また、GoPro MAXのデジタルレンズは、狭角から一番広い広角(Max SuperView)まで4つのアングルを切り替えができるので、撮影シーンを選びません。本体にタッチパネルがついており、操作性も○。スマホの専用アプリを使えば、動画の切り出し、SNSシェアなども簡単におこなえます。

価格帯:6万円台
防水性能:5m
F値:非公表
サイズ(mm):64×69×25
本体重量:154g
静止画画素数:1660万画素(ステッチ後)
動画画素数:5.6K(ステッチ後)
対応OS: iOS・Android対応(バージョンにより非対応の場合あり)
公式HP:https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras/max/CHDHZ-201-master.html

GoPro Fusion

「GoPro Fusion」はさきほどご紹介したGoPro MAXの前身モデル(生産はすでに終了)。防水機能は5m。MAXよりもいろいろな面でダウングレードなモデルです。ただ、MAXのほうがプロセッサー機能が優秀だったり、動画性能が高かったり、マイクの数が多かったりするのですが、メインの機能はあまり変わりません。

GoPro Fusionは価格が3万円台まで下がっているので、「GoProが欲しいけど、6万円は出せない」という方は選択肢のひとつとして考えてみてください。

価格帯:3万円台
防水性能:5m
F値:非公表
サイズ(mm):74×75×40
本体重量:220g
静止画画素数:1800万画素(ステッチ後)
動画画素数:5.2K
対応OS:iOS・Android対応(バージョンにより非対応の場合あり)

VIRB 360

「VIRB 360」は単体10m防水で、手ブレにも強いハイスペックな360度カメラです。GARMINというアメリカに本社を置くメーカーが製造しており、もとはGPSやウェアラブル端末などを開発している会社です。

その強みを生かし、VIRB 360にはGPS・気圧計・加速度センサーが内蔵されています。センサーから得た情報は映像中に表示されます(「G-Metrix」という機能)。撮影場所の位置情報や標高がデータとして記録されるので、サイクリングやツーリングのように乗り物に装着して使うとおもしろいですよ。

動画画質も最大5.7Kと申し分なく、スタビライゼーション機能を使えば滑らかで安定した映像を撮ることができます。

価格帯:6万円台
防水性能:10m
F値:F2.0
サイズ(mm):39×59.3×69.8
本体重量:160g
静止画画素数:最大1500万画素
動画画素数:5.7K
対応OS: iOS・Android対応(バージョンにより非対応の場合あり)
公式HP:https://www.garmin.co.jp/products/intosports/virb-360/

KeyMission360

ニコン製の360度カメラ。KeyMission360は堅牢性に優れたアクションカメラで、防水30mにまで対応。耐衝撃2m、耐寒-10°にまで耐えることができ、雪山や登山などでの撮影にぴったりです。

2016年に発売され、当初はカメラとアプリのペアリングに不備があるとユーザーに指摘されていましたが、それもだいぶ改善されてきているよう(NIKONニュースリリース)。価格もかなり下がってきているので、ダイビングやシュノーケリングが好きで、予算が限られているという方におすすめです。

価格帯: 2万円台
防水性能:30m
F値:F2.0
サイズ(mm):約65.7×60.6×61.1
本体重量:約198g
静止画画素数:2389万画素
動画画素数:4K
対応OS:iOS・Android対応(バージョンにより非対応の場合あり)
公式HP:https://www.nikon-image.com/products/action/lineup/360/

360fly 4K

「360fly 4K」はレンズが1つの半天球カメラ。水平方向に360度、垂直方向に240度の領域をワンショットで撮影可能です。縦横360度を撮影できるわけではありませんが、ステッチ(つなぎ目)が入らないぶん動画・静止画はより自然な仕上がりになります。

カメラは単体で水深10mまで潜ることができ、専用のハウジングと一緒に使えば40mまで防水性能を伸ばすことができます。防塵(IP6X)、耐落下(1.5m)、防寒(-20度)とそのほかの指標も申し分なく、アクションカメラとしてガシガシと使える仕様になっています。球体型のデザインも特徴的で、画質面もそこそこ。内蔵メモリが64GBと小型ながら大容量なのもポイントです。

価格帯: 4万円台
防水性能:10m(ハウジング使用で水深40mまで対応)
F値:F2.5
サイズ(mm):約55.0×55.0×67.6
本体重量:約172g
静止画画素数:3456×3456
動画画素数:2880×2880(30fps)
対応OS:iOS・Android対応
公式HP:https://shop360fly.jp/cameras/360fly-4k.html

ハウジングを着用して、水中撮影ができる360度カメラ

最後にハウジングを利用すれば水中で撮影ができるカメラをご紹介したいと思います。

THETA(S・SC・SC2・V) ※THETA Z1はハウジング使用不可

RICOH THETAは世界的にも人気のある日本製の360度カメラシリーズ。カメラ自体に防水性能はありませんが、専用ハウジング(TW-1)を使用すれば水深30mまでの水中撮影が可能です。THETAシリーズは操作性がよく、機能面・画質面も完成度が高いです。

各機種の違いは以下記事を参考にしてみてください。個人的なおすすめは「THETA SC2」。昨年発売されたばかりで、THETA SCとTHETA Vのいいところをそれぞれ取ったような良機種だと思います。

公式HP:https://theta360.com/ja/

Insta360 ONE・ONE X

一番はじめに紹介したInsta360 ONE Rと、同シリーズの「Insta360 ONE」「Insta360 ONE X」。どちらも専用ハウジングがあるので、それを併用すれば水中撮影(水深30mまで)ができます。THETA同様、Insta 360シリーズも根強い人気のあるカメラなので、まずは買ってみて、防水機能が欲しければハウジングを買い足すというのもいいでしょう。

公式HP:https://store.insta360.com/

アウトドアシーンでも360度カメラを楽しもう

今回は360度カメラの防水性・堅牢性に焦点を当ててきました。数年前であれば防水性能を持つ360度カメラは少なかったのですが、最近はアクションカメラ寄りのモデルが増えてきました。

選ぶ際のポイントとしては、どのような用途で使うのかを明確にすることが大切です。ビーチサイドで使うだけであれば水深5mの防水性能で問題ありませんし、ダイビングで使いたいのであれば水深30mは欲しいところ。使用用途を意識してカメラを探せば、きっとあなたにあった1台が見つかりますよ。

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