これから買う人に読んでほしい、360度カメラの様々な使い道
ここ数年は360度カメラと呼ばれる、ワンショットで全天球写真、動画を撮影することのできるカメラが流行っており、RICOHやGoProなどの有名企業も開発に力を入れています。街中で360度カメラを目にする機会も増えたので、興味を抱いている人も多いのではないでしょうか。一方で、360度カメラの強みや使いどころがイマイチ分からず、購入に踏み出せない層もかなりいるのではないかと感じました。私自身も当初はそうでした。そこで今回は、360度カメラが活躍するシーンや強みについて、改めて考えていきます。
本記事の内容
360度カメラの可能性
360度の写真や動画を撮影できると言われてもピンとこない人も多いかもしれませんが、この発明自体がそもそも相当画期的です。パノラマ写真のように横長で一枚の空間として記録することはこれまでも可能でしたが、全天球の場合はそれだけでなく、空や地面なども含め、文字通り全体を丸ごと記録することが可能です。単なるカメラとしてだけでなく、ドライブレコーダーや災害記録用カメラとしても高く注目されており、今後も様々なシーンで応用されていくことが期待されています。
低価格でも360度撮影できるドライブレコーダーがサンコーから発売
これだけ画期的な発明でありながら、中には低価格で展開されているモデルも多く、気軽に手にすることができるのも魅力です。一眼レフカメラやミラーレスカメラなどの場合、予備のレンズやバッテリーなどを揃えることも考えると、どうしても10万円近くはかかってしまいますが、360度カメラはエントリーモデルでも2万円台か、それ以下で販売されているものが多く存在します。
レンズ交換などの手間もなく、一台で完結するあたりはデジカメなどに近いかもしれません。煩雑な操作も少ないので、デジカメなどに近い感覚で機械が苦手な人でも比較的扱いやすいのが特徴です。
360度カメラの使いどころ
「安くて画期的なことは分かったけど、結局どんなシーンで役立つの?」という疑問はまだ解消されていません。私も当初、360度カメラは面白いし魅力的だとも感じたのですが、どうしても利用シーンが思い浮かばず、中々購入に踏み切れませんでした。そこで次に、具体的な利用想定シーンと、360度カメラの強みについて見ていきます。
結婚式など、限られたスペースで大勢が集まる場所での撮影
結婚式での写真撮影や集合写真は意外と撮るのが難しいものです。全員がファインダーの中に収まらなければいけないのにテーブルが邪魔したり、会場の広さの関係で広角レンズが上手く使えなかったり、苦戦する原因は複数存在します。
しかし360度カメラであれば、前も後ろも死角を生まずに撮影できるので、整列したり人同士の間隔を詰めたりする手間もありません。自然な状態や表情を撮影できるので、良い意味で記念撮影らしくない記念撮影を行えるのも長所です。勿論結婚式に限らず、パーティーやお正月、お盆の集まり、誰かの誕生日会など、人が多く集まる催しでも同様に活躍してくれます。
アクティビティもダイナミックに記録
360度カメラを使えば、様々なアクティビティも迫力満点に撮影することができます。バンジージャンプやスカイダイビング、ジェットコースターなど、世の中には様々なアクティビティが存在しますが、平面的なカメラの場合は撮影できる範囲にどうしても限界が存在します。
これまではアクティビティを体験しながら、怖がったり楽しんだりしている体験者の様子か、体験者の見ている景色かのいずれか一方しか記録することができませんでした。ですが360度カメラであれば、一台でその両方を撮影することができます。独立した映像としてそれぞれを楽しむよりも面白いですし、リアルな空気感を撮影することができるので、それまでの写真撮影、動画撮影とは全く違う完成度になることでしょう。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
旅行の思い出を持ち帰るのにも
国内、国外を問わず旅行へ行った際にも360度カメラは活躍します。その場所の様子をそのまま撮影することができるので、帰ってから見ても新鮮な気持ちで楽しむことができます。
新婚旅行や家族旅行など、思い出の場所へ足を運んだ際に撮っておくと、何年かしてから見直したときに感慨深い気持ちになりそうです。その場所を再訪して、過去に撮影した360度映像とどれくらい違っているか、どれくらい同じかを見比べるのもいいですね。
仕事や体力的な理由で実際には旅行に行けなかった人に、思い出を持ち帰ってくるのにも有効です。ご当地の食べ物や工芸品のお土産も嬉しいですが、リアルな旅の空気感は何よりのお土産になるのではないでしょうか。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
スポーツなどの記録
スポーツや芸事の記録にも360度カメラは役立ちます。例えばリフティングの練習や日舞の稽古、ヨガのポーズ確認、ダンスの振り付けチェックなど、自分の動きを客観的に確認したいシーンは結構あると思います。
ビデオカメラでも記録は可能ですが、360度カメラであればより立体的に撮影できます。また、身体の一部にカメラを装着しながら撮影するという手法も取れるので、構図の自由度も広がるでしょう。
スポーツの練習試合など、複数人が参加するようなシーンでも、全員の動きが一目で分かるので非常に便利です。バスケットやサッカー、バレーボールなど、フォーメーションが重要なスポーツでは重宝されるのではないでしょうか。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
レポート動画作り
旅先やレストラン、地域の施設などを取材してレポート動画を作るのにも360度カメラは向いています。360度カメラ以外で、GoProなどのアクションカメラを用いてこういった動画作成を行っている人は世界的に見てもかなり多く存在します。
街中でも時々、自撮り棒の先端にカメラを装着して一人でレポートをしている外国人を見かけると思いますが、360度カメラもああいった使い方にマッチします。勿論商用利用に限らず、個人の思い出作りにこういった動画を撮影する人も大勢いるので、気軽な気持ちで初めてみてもいいのではないでしょうか。
◼︎Instagram: @travel.richwoman
◼︎YouTube: 旅するリッチウーマン
◼︎ブログ: http://travel-richwoman.com/
SNS用写真撮影
FacebookやTwitter、Instagramなど、今は空前のSNSブームです。多くの人がSNSを利用し、写真や動画、テキストの投稿を行なっていますが、360度カメラはそういったプラットフォームに投稿する用の写真撮影にも向いています。食べ物や景色を一つ撮るだけでも独特の写真に仕上がりますし、目的とする被写体に留まらず、周囲の景色も一緒に記録できるのが強みです。
最近は360度カメラで撮影された写真を投稿しているアカウントだけでなく、360度写真のみを載せているアカウントも増えています。周りの人とは一味違った写真を撮影したい方や、何気ない景色をオシャレに撮影したい方には360度カメラがぴったりです。

VRヘッドセットで可能性を広げる

360度カメラで撮影したデータは写真、動画に関わらずVR体験をすることが可能です。全ての360度カメラがVRに対応しているわけではありませんし、VR体験には別売りのヘッドセットを購入する必要がありますが、せっかく360度カメラを使っているのであれば、VR体験をしない手はありません。
家電量販店やインターネットサイトなど、場所を問わずヘッドセットは購入することができるので、予算に応じて自分に合ったものを選んでみてください。
当サイトでも360度カメラやVRに関する記事を多数掲載しているので、そういったものをヒントにしながら、自分の環境や目的に応じた使い方を見つけてみるのも面白いかもしれませんね。
終わりに
360度カメラの使いどころは一見すると難しいと思われがちですが、根本的な部分は通常のカメラと大きく違いません。一方で、360度カメラ独自の楽しみ方、撮影の仕方というのも存在するので、その両方をシーンに応じて使い分けられるのが理想的です。使い方は人それぞれですが、一台持っておけば旅も日常も、格段に楽しいものにしてくれる。そんな存在が、360度カメラです。
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