室内も車内も360度の撮影はお任せ!「RICOH THETA SC2for Business」発売は3月

筆者:遠藤 美華

このほど360度カメラTHETAのビジネス向け新モデルが登場します。「RICOH THETA SC2for Business」です。

THETAは360度画像が誰でも簡単に撮影できるカメラです。リアリティのある情報をボリュームをもって提供できるツールとしても使いやすいことから、初代機のデビュー時よりビジネスユーザーに注目されてきました。

この記事では、THETAをビジネスユースする不動産業・自動車販売業の事例に触れ、このほど発売が発表された「RICOH THETA SC2for Business」について伝えていきます。

ビジネス向けモデル「THETA SC2 for Business 」発売

THETAは、ワンショットで誰でも簡単に360度の静止画や動画を撮影できるカメラです。

このほど「RICOH THETA」のエントリー機種「RICOH THETA SC2」のビジネス向けモデルとして、「RICOH THETA SC2 for Business」が3月に発売されることが発表になりました。

「RICOH THETA SC2 for Business」主な仕様

「RICOH THETA SC2 for Business」は、昨年2019年秋に発売された「THETA SC2」に、ビジネス向けの機能を搭載したものです。

THETAで撮影した360度画像を、日頃から顧客へ資料として提供している不動産業や自動車販売業などの声に応える形になりました。

主な仕様については、リコー公式サイトから以下の通り引用します。

新製品の「RICOH THETA SC2 for Business」は、ビジネス向けモデル専用のグレーの本体色に、室内・車内の撮影に適したHDR撮影の設定で撮影ができるプリセット「Room」を搭載しました。「Room」使用時にはフロントレンズとリアレンズで時間差(Time Shift)をつけて撮影するセルフタイマー機能が使えます

「RICOH THETA SC2 for Business」の本体の色はグレー。最新のイメージセンサーにより約1400 万画素相当を出力します。高精細な360度の全天球画像の撮影が可能になりました。いまや高機能のカメラに匹敵するといわれるiPhoneの背面カメラは1200万画素ですから、その出力画素数は十分といえます。

手軽なオート撮影でも正確に自然な描写が可能になり、静止画・動画ともに4Kにも対応しています。

RICOH THETA SC2 for Businessに搭載された「Room」は 暗い場所や逆光でもキレイな写真を残せるHDR撮影があらかじめ設定(プリセット)されている仕様です。

撮影者の映り込みを防止できるセルフタイマー機能を搭載

このRoomの設定により、THETAで撮影するときに「撮影者が映り込んでしまう」という課題がクリアされました。THETA本体の2つのレンズ(フロントレンズとシャッターボタン側リアレンズ)で時間差をつけて撮影のできるセルフタイマー機能を使用します。

具体的には、三脚でカメラを固定した後、撮影者は撮影していない方のレンズ側に移動します。それぞれのレンズで撮影する時間差を利用すると、撮影者が画像に映り込むのを防ぐことができるようになりました。

THETAは不動産業・自動車販売業からの注目が熱い

初代機種が発売された2013年以来、360度カメラTHETAは特に不動産仲介業・中古自動車販売業などから注目されてきました。これまで蓄積してきたリコーの映像技術を駆使した結果、誰でも簡単に360度画像を撮影できるというのがその理由と考えられます。

ビジネスユーザ向けのクラウド theta.360.biz

THETAの製造販売を手掛ける株式会社リコーでは、ビジネスユーザー向けのクラウドサービス「theta360.biz」も提供しています。

「theta360.biz」は、操作が簡単で、誰でも簡単に360度コンテンツを制作・公開することができるクラウドサービスです。専用アプリで、THETAで撮影した360度の画像をそのまま展開することもできますし、PCでよりリッチなコンテンツとして編集することも可能です。

「theta.360.biz」の導入が大手企業でも相次いでいます。不動産業においては住友不動産株式会社、株式会社藤和ハウス、三菱地所レジデンス株式会社など。中古自動車販売業においては、最近、ダイハツ工業株式会社の運営する検索サイト「U-CATCH」での導入も開始されました。

「theta.360.biz」の公式サイトで公開されている企業の導入事例では「THETAを知り尽くしている株式会社リコーの提供しているサービスだから導入に」との声も紹介されています。

参考:リコー公式サイトtheta360.biz導入事例

まとめ

3月に発売が予定されている「RICOH THETA SC2 for Business」は、これまでTHETAをビジネスユースしてきた業界からの課題に応える製品です。これまでよりもさらに使い勝手のよいモデルとなりました。

SNS市場の拡大とともに、YouTubeやFacebook、LINEなど360度の映像に対応するプラットフォームも増えてきました。今後もビジネスにおいて360度映像のニーズも増加することが予想されることからも、3月に発売される「RICOH THETA SC2 for Business」への期待は大きいと言えるでしょう。

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