iPhoneユーザー必見!360度カメラの楽しみ方まとめ

筆者:小林 悠樹

360度カメラはカメラの周り全体を1度に撮影できるカメラです。360度カメラの種類は、カメラ単体で撮影ができるもの、スマホに直接挿し込んで使うものなどさまざまです。

そのため、購入の際に気をつけたいポイントの1つが「スマホとの相性」です。そこで今回は、iPhoneユーザー向けの360度カメラの楽しみ方をまとめてみました。

「iPhoneと一緒に使える360度カメラを探している」
「iPhoneを使って360度写真を撮りたい」
「iPhoneに対応している360度カメラは?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

360度カメラとは?

360度カメラは、文字通り「カメラの周り、360度全体を撮影できるカメラ」のこと。全天球カメラとも呼ばれ、最近注目を集めている新しいカメラジャンルです。

一般的なカメラではレンズが正面に1つついており、それが平面画像を撮影してくれますよね。一方、360度カメラには前後2枚の広角レンズが搭載されています。それにより、立体的でパノラマな写真を撮ることができます。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

360度写真・動画はスマホやSNSで見れる

360度カメラで撮影したコンテンツは、スマホに転送(カメラからWi-FiやBluetooth経由で)し、通常の写真のように見ることができます。スマホ用ヘッドマウントディスプレイを用意すれば、自分で撮ったものをVRのように楽しめます。

また、一部のSNSでは360度写真や動画をそのまま投稿できます。その場合、画面をスワイプしてアングルを変えられるのが360度コンテンツの特徴です。もちろん、3Dのままではなく、2Dに編集して(書き出して)投稿することもできます。そうすれば360度コンテンツ未対応のSNSにもアップできます。

360度コンテンツに対応しているSNS

360度カメラはスマホとの相性が重要

360度カメラは「スマホと一緒に使う」ということが前提となっています(プロ用の360度カメラなど、一部の機種を除く)。そのため、360度カメラを購入する際には、必ずお手持ちのスマホとの相性をチェックしましょう。

iPhoneユーザーの場合は、カメラが対応しているモデル・iOSのバージョンは必ず確認してください。カメラによっては、Androidのみにしか対応していない機種があるので気をつけましょう。

iPhoneユーザーが360度写真を撮るには何がおすすめ?

iPhoneを使っている方が360度写真を撮りたい場合、方法としては主に以下の3つが考えられます。

① iOSアプリを使う
② iPhoneに直接挿して使う360度カメラを買う
③ iPhoneに対応している360度カメラを買う

最も手軽で安価な方法は①です。無料アプリもあるので、「まずは360度写真がどんなものか知りたい」という方はここからスタートしてみましょう。そして、②は「スマホに直接挿して使う360度カメラ」で、③はカメラ単体で使えるタイプのことを指しています。この2つは同じ360度カメラでも、その性能や使い方は大きく異なるため、あえて分けて考えています。それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめておきます。

iPhoneアプリで360度写真を撮る

実は360度写真が撮れるアプリはすでにいくつも登場しています。なかでもおすすめなのが、「bibbli」というiPhoneアプリです。これを使えば無料で360度写真が撮れます。

使い方は撮影ボタンを押した後、iPhoneを動かしながら周囲を撮影していきます。上手に撮るにはコツがいりますが、慣れれば誰でも簡単に360度写真を撮れてしまいます。ただし、「スマホを動かしながら撮影する」という性格上、多少のゆがみが生じるため、出来上がりのクオリティは本格的な360度カメラにはかないません。

以下の記事では、bibbliのほかにもおすすめのアプリを紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

iPhoneに直接挿し込んで使える!おすすめ360度カメラ

「アプリではやっぱり物足りない…」という方は、iPhoneにドッキングして使う360度カメラがおすすめです。比較的安くで手に入るので、気軽に始められます。

Fusion Lens

引用:Amazonより

【特徴】
・静止画、動画どちらも撮影できる
・iPhoneカメラをそのまま使用するタイプ
・対応モデルはiPhone7以上

Fusion Lensは、iPhone搭載のカメラレンズに装着して使う360度カメラ。電源不要で小型なので、持ち運びに便利です。対応モデルはiPhone7以降となっています。

iPhoneのカメラ性能をそのまま活かすことができるのがこのカメラの特徴です。専用アプリを使用すればシェアや編集もすぐにできます。写真だけでなく動画も撮影可能。独自の技術を活かし、ステッチの精度も高いです。

対応モデル:iPhone7以降
価格帯:7000円台
サイズ:38mm×54mm×53mm(iPhone XR向けモデルの場合)
本体重量:45g(iPhone XR向けモデルの場合)
静止画画素数:画質はiPhoneに依存します
動画画素数:画質はiPhoneに依存します
公式HP: https://fusionlens.com/

PanoClip

引用:Amazonより

【特徴】
・スマホをすっぽりと覆うようなカバー型
・静止画のみ撮影可
・対応モデルはiPhone6以上
・専用アプリが優秀

PanoClipもiPhone専用の360度カメラ。ただ、Fusion Lensと異なり、こちらはライトニングコネクタに差し込むタイプです。スマホバッテリーから給電してくれるので、カメラ自体の充電は不要です。

ボディをすっぽりと覆うような形で装着して、撮影をおこないます。撮れるのは360度写真のみですが、専用アプリの編集機能が充実しているので、アレンジのバリエーション(フィルターやスタンプなど)が広いのが特徴です。

対応モデル:iPhone 6以降
価格帯:3000円台~(対応機種によって多少価格が違います)
サイズ:85.9mm×30.6mm×44.6mm(iPhone X向けモデルの場合)
本体重量:113g
静止画画素数:画質はiPhoneに依存します
動画画素数:動画は撮影不可
公式HP:https://jp.panoclip.com/

Insta360 NanoS

【特徴】
・元祖iPhone直挿し360度カメラ
・静止画6K、動画4Kの高画質撮影
・撮影機能が多彩
・対応モデルはiPhone6以上

「Insta360 NanoS」は、スマホ直挿しタイプの火付け役ともいえる360度カメラです。iPhone専用で、カメラ単体・スマホに挿し込んで、どちらの方法でも撮影ができます。カメラ単体で撮影する場合は、microSDカードにデータ保存をします。画質は静止画最大6K、動画最大4K。「手軽さや価格を重視するけど、画質・機能面も捨てられない」という方におすすめです。

対応モデル:iPhone 6以降
対応端子:Lightningコネクタ
価格帯: 1万円台前半
サイズ:110mm×33mm×21mm
本体重量:75g
静止画画素数:6272 x 3136
動画画素数:3840 x 1920
バッテリー容量:800mAh
公式HP: https://store.insta360.com/product/nanos

iPhoneとの相性がいい!おすすめの360度カメラ

続いて、単体で撮影できるタイプの360度カメラをご紹介します。スマホ直挿しタイプよりも性能が高く、よりクオリティの高い写真や動画を撮ることができますよ。ここでは、数あるカメラの中でもぜひおすすめしたいモデルを見ていきましょう。

THETA SC2

【特徴】
・前作(THETA SC)のイマイチポイントを大幅に改善
・機能と価格のバランスがいいコスパモデル
・4K動画
・初心者にやさしい商品設計

「THETA SC2」は、2019年12月に発売されたTHETAの最新モデル。エントリーモデルに位置づけられ、カメラ初心者でも使いやすいのが最大のポイントです。

動画画質は4K。旧モデルのTHETA SCはWi-Fiを通じてスマホと連携していましたが、SC2ではBluetooth経由での接続も可能となりました。Wi-Fiは通信速度が速いという利点はあるのですが、カメラの電源をオン/オフするたびに再接続をしなくてはいけなせんでした。しかし、Bluetoothは通信速度は速くないものの、常時接続ができます。スマホで設定を変える時など、手間が減り大変便利です。

そのほかにも、画像処理の性能が上がったり、PRESETモードが搭載されたり、セルフタイマーボタンが付いたりと全体的にスペックが向上しています。THETA SC2は、ビギナーファーストで考えられた良機種だと思います。

対応モデル:THETAアプリを経由して連携。推奨環境はiOS12以降、iPhone 5s以降
価格帯:3万円台
バッテリー:取り外し不可(1度の充電で静止画約260枚撮影可能)
内蔵メモリー:14GB
F値:2.0
サイズ(mm):131×45×23
本体重量:104g
静止画画素数:5376×2688
動画画素数:3840×1920
公式HP:https://theta360.com/ja/about/theta/sc2.html

GoPro MAX

【特徴】
・手ブレ、堅牢性は健在
・5.6K動画
・アクションカメラとしても使える

「GoPro MAX」の特徴はやはり、動きに強い点です。GoProご存じの通りアクションカメラが主戦場なので、スタビライゼーション機能は業界随一と言えます。また、防水機能は単体使用で水深5m。海やゲレンデなど、アクティブなシーンでガシガシと使えます。360度カメラとしてだけでなく、アクションカメラとして楽しめるのがこのカメラのいいところです。

対応モデル:GoPro Appを経由して連携。アプリはiPhone3GS以降に対応
価格帯:6万円台
防水性能:5m
バッテリー:取り外し可(容量:1600mAh)
F値:非公表
サイズ(mm):64×69×25
本体重量:154g
静止画画素数:1660万画素(ステッチ後)
動画画素数:5.6K@30fps(ステッチ後)
公式HP:https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras/max/CHDHZ-201-master.html

iPhoneユーザーが360度カメラ購入で気をつけるべき点は?

さて、だんだんと360度カメラが欲しくなってきたのではないでしょうか。最後に、購入を検討する際のポイントをご紹介しておきます。

使用シーンを想像して、自分に合ったものを選ぶ

購入前に、「カメラをどんなシーンで使うのか」をよく考えてみましょう。静止画がメインなのか、動画をどんどん撮りたいのかでも選ぶべき機種は違ってきます。

また、旅行で使いたいなら、携帯性を重視するといいですし、アウトドアシーンで使いたいなら防水性能を持つものを買うといいでしょう。いずれにせよ、どんな使い方をしたいのかをイメージすると、失敗しづらくなりますよ。

撮った写真や動画をどうしたいのかで考える

意外と忘れがちなのが、撮影した後のことです。ただ記録用の写真であればそこまで気にしなくてもいいですが、SNSでシェアしたいと考えるなら「投稿のしやすさ」もチェックしておきましょう。

対応している編集アプリの性能も重要です。アプリがすぐに落ちてしまったり、加工メニューのバリエーションが少なかったりしては、せっかくいい写真を撮ってもそれを活かすことができません。そういった意味では、THETAやGoProなどの老舗メーカーのアプリは完成度が高いので、信頼性があります。

まとめ

今回はiPhoneをキーワードに、360度カメラについて解説しました。iPhoneカメラの性能が上がっており、「スマホカメラで十分」という感じる方も少なくないでしょう。しかし、360度カメラはスマホで撮れる写真や動画とは一線を画すものです

スマホ直挿しの安価なタイプであれば1万円以下でも購入できます。さらにTHETA SC2をはじめとするエントリーモデルでも2~3万円台から始められます。スマホ直挿しタイプは手軽な一方、やはり画質面では本格的なカメラには劣るのが正直なところです。

個人的なおすすめとしては、THETA SC2やGoPro MAXのようなタイプをおすすめしますが、「よくわからない」「まずは試しに使ってみたい」という方はbibbliや簡易的なスマホ直挿しタイプのカメラから始めるのもいいと思います。

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