【2020年保存版】「THETA+」の使い方解説 完全版
THETAの公式アプリには「基本アプリ」と「THETA+」の2つがあります。今回は、写真や動画の編集加工ができる「THETA+の使い方」について徹底解説していきます。
2019年の大型アップデートの際に追加された新しい機能も網羅していますので、THETAユーザーの方はぜひ参考にしてみてください。
【THETA+ダウンロード先】https://theta360.com/ja/about/application/edit.html
本記事の内容
THETA+でできること。まずはアプリを俯瞰してみよう
THETA+は360度写真や360度動画の編集ができるアプリです。まずはアプリの全体像をつかんでおきましょう。「THETA+」でできることを、以下の図にまとめてみました。

THETA+の3つのメインメニュー

THETA+のメインメニューは以下の3つ。
SOCIAL:インスタグラム(Instagram)のハッシュタグ「#THETA360」の写真一覧
ALL:THETAで撮影した写真・動画の一覧
EDITED:編集中のコンテンツ一覧
「SOCIAL」では、ハッシュタグ「#THETA360」がついたインスタグラムの投稿を閲覧できます。
「ALL」のメニューでは、THETAで撮影した動画や写真を見ることができます。「保存場所」「動画or写真」のフィルタをかけることも可能です。基本的には、ここで加工したい動画/静止画を選択して、編集画面に進みます。
「EDITED」は、編集済みのコンテンツに加えて、編集中に一時保存した写真や動画も見られます(一時保存の方法は後述します)。
静止画と動画の編集メニューはちょっとだけ異なる
静止画と動画の編集メニューは少し異なります。静止画ではテキストやスタンプを入れることができますが、動画ではできません。また、動画ではワイプやBGMを挿入できます。
【静止画の編集メニュー】
・ビューの変更
・フィルタ
・色調整
・クロップ(トリミング)
・テキスト
・スタンプ
・ぼかし
・タイムラプス
・アニメーションフォト
【動画の編集メニュー】
・ビューの変更
・フィルタ(静止画と同じ)
・再生時間・再生速度の調整
・BGMの挿入
・ワイプの挿入
・ビデオクロップ(トリミング)
360度写真の編集メニュー
前述の通り、360度写真の編集メニューにはいくつかの種類があります。

ビューの変更

ビューの変更とは、360度写真のアングルを決める作業です。ビューを変えることで「写真の見た目」を大きく変えられるため、編集における一番のポイントはこの部分と言ってもいいでしょう。
ビューは大きく、「アニメーションなし」「アニメーションあり」の2つに分けられます。「アニメーションなし」を選択した場合は、静止画のまま編集を行っていきます。
ビューの種類の中でも人気なのは「ミラーボール」と「リトルプラネット」です。ミラーボールは球体の中に360度写真を収めるような見せ方です。リトルプラネットは、惑星の上に人や建物が立っているような写真になります。どちらも360度写真の特性をうまく活かすことができるのでおすすめです。

【ビューの種類】
・ミラーボール
・リトルプラネット
・2画面
・フラット
・ストレート
一方、「アニメーション」とは、1枚の360度写真のアングルを変えながら、動画にできる機能です。見た目にもおもしろく、写真をとてもユニークな動画に簡単に作り替えられます。
【アニメーションの種類】
・集合写真1
・集合写真2
・空
・対面
・食事
・大自然
・ビル
・星空
・花畑
アニメーションの種類もいくつかあるので、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
クロップ(トリミング)
クロップでは写真の縦横比を変更できます。リトルプラネットやミラーボールにした場合、写真は正方形に近い形になるので、都度クロップ(トリミング)すると見栄えが良くなります。

【クロップメニュー】
・オリジナル
・フリー
・スクエア
・2:1
・4:3
・3:2
・16:9
フィルタ・色調整
フィルタと色調整は、スマホで撮った写真の編集とほぼ同じです。慣れている方も多いと思うので、説明不要かと思いますが、簡単に使い方を紹介しておきます。
パッと画質を調整したいならフィルタを使いましょう。モノクロやレトロ風など、いくつかのパターンが用意されています。

色調整は、画像の微調整に使います。最近の色補正技術はかなり進化しているため、撮って出しするのではもったいありません。明るさや彩度などを調整して、より魅力的な写真に仕上げましょう。
【フィルタの種類】
・Pyxis
・Virgo
・Gemini
・Orion
・Libra
・Pavo
・Lynx
・Grus
・Carina
・Vela
【色調整メニュー】
・露出
・コントラスト
・色温度
・ハイライト
・シャドウ
・明瞭度
・彩度
テキスト・スタンプ・ぼかし
テキストとスタンプは写真の上に文字やイラストを乗っけられる機能です。撮影日の日付や撮影場所を文字として入れると写真に奥行が出ます。スタンプも活用の仕方次第で、写真をよりポップに仕上げることができます。


ぼかし機能を使えば、通行人や顔出しNGの方に「ぼかし」を入れることができます。周囲をすべて記録してしまうTHETAだからこそ、ぼかし機能があるのはとても便利です。

アニメーションフォト
アニメーションフォトとは、スマホで撮影した静止画とRICOH THETAで撮影した360度写真のアニメーションを合成する機能です。iPhoneにおいては、「Live Photos(ライブフォト)」として保存されます。
※Live Photosとは、写真だけでなく、撮影した前後の映像と音声を記録できる機能です。

これにより360度写真をアニメーション化したものを写真形式として保存できます。また、Androidのスマホでは、動画(AndroidTM) として再生・共有が可能です。専用のビューワーアプリを持っていない人にも360度写真を共有することができます。
タイムラプス
タイプラプスは、複数枚の360度写真をつなぎ合わせて、1つの動画にする機能です。動画の速度もお好みで変えることができます。星空や天気の変化などを記録するのによく用いられます。
360度動画の編集メニュー
続いて、360度動画の編集メニューを確認しておきます。静止画編集とかぶる部分もあるので、ポイントだけを紹介していきます。

ビューの変更・フィルタ
360度動画のビュー変更とフィルタは、静止画と基本一緒ですが、動画の場合アニメーションの選択肢がありません。また、色調整・テキスト・スタンプ・ぼかしの機能もありません。
再生時間・再生速度の調整

再生時間は動画の尺のことを指し、360度動画の長さを変えられます。そして、再生速度では最大10倍速まで再生スピードをあげることができます(1倍以下は不可)。
BGMの挿入

BGMはデフォルトのミュージックが8種類あるほか、スマホに入っている音源をBGMとして動画に入れ込むこともできます。
ワイプの挿入
ワイプ機能は、メイン画面上に小さいサブ画面(ワイプ)を入れられる機能です。2019年のアップデートから利用できるようになりました。ワイプの形はスクエア、長方形、楕円、円から選ぶことができ、その位置やサイズも好きなように設定ができます。

【ワイプの種類】
・スクエア(正方形)
・ 3:2(長方形)
・ オーバル(楕円)
・ラウンド(円)
ワイプのサイズは左上の白いマークをドラッグすることで大きくしたり、縮めたりできます。位置の変更は長押ししてドラッグです。
ワイプを使うことで2つの方向を同時に見られるので、動画に複数人が映っている場合や、風景と顔を同時に見たい場合などに便利です。
ビデオクロップ機能
ビデオクロップは、360度動画を平面動画として切り取る機能です。スクリーンショットをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。動画を再生後、ズームイン、ズームアウト、スワイプをしながら、見せたいアングルに調整します。スマートフォン上で見ている画面をそのまま記録してくれます。

クロップ編集をおこなうことで、スマホ動画のような2D動画に変換することができます。
THETA+のその他機能
ソーシャル機能

前述した3つのタブのひとつ「SOCIAL」では、インスタグラムでハッシュタグ#THETA360がついた投稿を見ることができます。わざわざインスタグラムアプリを開かなくても、THETA+内でほかの人が撮影した作品を閲覧できます。
ヒント機能

ヒント機能とは、アプリをダウンロードしたのち、最初に起動した際に表示されるチュートリアルのことです。各メニューの内容や編集方法のヒントなどを教えてくれます。慣れないうちは、「どのボタンがどの機能だっけ?」となってしまうのですが、このヒント機能があることでスムーズに編集作業を進められます。
シェア機能

360度写真や360度動画を編集したあとに忘れてはいけないのが、シェアですよね。THETA+では以下SNSへ直接投稿できるようになっています。
【THETA+から直接投稿ができるSNS】
・インスタグラム
・Facebook
・WhatsApp
・YouTube
また、「一時保存」を選択すれば、編集の途中の状態をセーブしておくことも可能です(EDITED内に保存される)。
まとめ
今回は、「THETA+でできること」をまとめました。THETA+は、THETAユーザーにとってはなくてはならないアプリです。どんどん活用して楽しいTHETAライフを送ってください。
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