コロナウィルスに負けない。ライブやイベントを360度配信で楽しむ
新型コロナウィルスの拡大によって、学校が休校したりマスクが街から消えたり、様々な影響が生じています。2020年最初の大事件といっても過言ではないこのウィルス問題ですが、芸能関係にも大きな打撃を与えています。感染拡大を回避するために、歌手などのアーティストはライブを自粛し、大勢が集まるイベントも中止、または延期を余儀無くされています。楽しみにしていた大好きなアーティストのイベントがなくなって凹んでいる人も多いと思うのですが、一方で対応策として、ライブ配信という手段を選んでいるグループもあります。
本記事の内容
政府がイベントの中止を呼びかけ
新型コロナウィルスの拡大を抑えるために、先月26日、政府は正式にイベントの打ち切りや延期を要請しました。自粛命令ではなく「要請」であることなどがアーティストの混乱を招き、一部ではそのことでも炎上していますが、ウィルスの広がり具合を鑑みると、仕方がない気もしますね。
この発表を受けて、perfumeや星野源さん、King Gnu、米津玄師さんといったアーティストは中止や延期といった措置を取りました。美術館や博物館といった施設も一時的に閉館し、とにかく感染拡大を阻止しようという動きが全国に広がっています。まさに未曾有の事態となっている今回の騒動ですが、アーティストが被る被害も尋常ではありません。
これを受けてチケット予約、販売サイトのイープラスはイベント中止払い戻し費用を全額負担するなどの対策を講じており、主催者側の負担を少しでも減らそうと尽力しています。
「イープラス、新型コロナウイルス感染症による興行主催者のイベント中止払戻し費用全額を負担|株式会社イープラス」
更にアーティスト側でも、無観客ライブのストリーミング配信を行うなど、濃厚接触を回避しつつ、ライブの熱気も楽しめるような代替案を考案しており、ファンを元気づけています。ニコニコ動画やYouTubeなど、動画配信系プラットフォームが発達した現代だからこその対応策かもしれませんね。多くのアーティストが公式SNSなどでライブ配信の決定を発表しているので、好きなアーティストのライブが中止になってしまったという方も、諦めずにそういう情報を探してみてください。
経済的な打撃以前に、アーティストとしてもファンに会えないのは悲しいでしょうから、この方法はファンとアーティスト、双方の願いが叶えられる選択肢といえるでしょう。ライブ配信アプリの「17 Live」などもこの件を受けてサポート窓口を開設していますが、大きな力を持っているSNSサイトやアプリが、一丸となって協力している様子はとても頼もしいですね。
「【17 Live】 新型コロナウイルスの影響で中止や延期になったイベント等の主催者様を対象に、ライブ配信サポートをする専用窓口を開設|株式会社17 Media Japanのプレスリリース」
注目されるVRライブという選択肢
ここまでご紹介したのは動画サイトによるストリーミング配信が中心ですが、無観客ライブとしては、これ以外にVRライブという選択肢も存在します。方法は簡単で、全天球を撮影できる業務用の360度カメラでライブを撮影し、動画サイトにアップしたり、公式ホームページ上に掲載したりします。ファンはその動画をVRヘッドセット越しに見ることになりますが、そこにはリアルなライブ会場の様子が広がっているのです。
既に海外などではレッド・ホット・チリペッパーズやコールドプレイといった大物アーティストがこのVRライブを導入しており、日本でも松任谷由実さんが実際に行なっています。他にも、当サイトでも以前ご紹介したのですが、宇多田ヒカルさんがライブの様子をVRコンテンツとして配信しました。
「宇多田ヒカルのライブがVRで楽しめる。現実のような厚みを実現 – Wrap」
このように、探してみるとVRライブの実施例は意外に多く、徐々にスタンダードなものへとなってきています。冒頭でも述べましたが、新型コロナウィルス対策により、ライブの中止・延期以外にも商業施設や美術館の閉鎖といった影響が出ており、人々は家の中で楽しみを見つけることを余儀なくされています。しかしそんな退屈を紛らわすのにも、VRはかなり有効なのです。
VRで楽しめる擬似体験
VRヘッドセットが一台あれば、様々なVRコンテンツを気軽に満喫することができます。実際にどのような動画を楽しめるのか、その一例を見ていきましょう。
旅行
VRヘッドセットがあれば、色々な場所に擬似旅行することができます。以前ご紹介したものでは、北海道をVRツアーできるサービスというのもありました。北海道以外にもこういったサービスを展開している都道府県や観光地は国内外問わず増えてきているので、好みの場所へ旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。
「VRで旅行のプランニング。北海道の絶景を家でも楽しめるサービス – Wrap」
不動産内覧
物件の内覧や車の内装見学はVRと相性の良いコンテンツですが、暇なときには延々と内覧をするのも結構楽しいものです。引越しを検討していなくても、色々な住宅の内装を見るのは心踊りますし、引越しを検討している人にももちろんオススメです。
動画視聴
一番シンプルですが、楽しめるのが動画視聴です。試しにYouTubeで「VR動画」と検索するとたくさんヒットしますし、気に入ったものも見つけられるかもしれません。ついつい関連動画から別の動画に飛んで、気がついたら何時間も経過していたなんていうことも。個人的にはVRのホラー動画が臨場感もあってオススメです。
すごい迫力の360度VR動画:特殊部隊の訓練と戦闘機・オスフレイ・攻撃ヘリのコックピット – YouTube
「RISKY SPOT」 360°リスク体験ムービー – YouTube
他にも買い物やドライブ、ホテル巡りなど、VRで楽しめるコンテンツは無数に存在します。中々家の外に出られない今だからこそ、自宅の中での新しい楽しみ方を模索するのもいいかもしれませんね。
360度カメラがあれば自分でVRを作れる
実はアーティストやコンテンツ制作会社でなくとも、VR動画は簡単に作ることができます。必要なのはVR動画に対応している360度カメラだけで、あとはそれで好きな場所を撮影するだけです。例えば旅先に360度カメラを持って行き、街並みを撮影すれば、帰宅後もその映像をVRとして体験することができるのです。
子どもやペットの成長、近所の動画などを撮影するだけでも楽しいですし、その土地を離れてから見返したり、開発が進んでから資料として振り返ったりすると、特別な映像でなくとも発見を得られます。360度カメラも、リコーのTHETAなどのエントリーモデルであれば、デジカメと同じくらいの価格で手にいれることができますし、この機会に一台持っておくと、何かと重宝すると思います。
終わりに
新型コロナウィルスの拡大により、国全体に消極的な雰囲気がほんのり漂っていますが、そんなときだからこそ、限定された状況下でも最大限に楽しもうという心意気が大切だと思います。VRは部屋の中で完結しますし、誰とも接触する心配がないので、まさに理想的な暇潰しアイテムではないでしょうか。最近は安価なものも多く出ていますし、百円ショップなどでも買える時代になりましたから、この機会に360度カメラとセットでの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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