2019年12月に発売されたRICOH THETAの最新モデル「THETA SC2」。これまでエントリーモデルとして活躍してきた「THETA SC」の後継機です。THETA SC2では、使いやすさがこれまでよりもさらに大幅に向上し、機能面も充実しています。
そんなTHETA SC2の特徴をわかりやすく、具体的に解説します。THETA SC2は使う人を選ばないとてもいい商品なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【THETA SC2はこんな方にピッタリ】
・360度カメラがとにかく気になっている!
・写真を撮るのはスマホがメインだけど、360度カメラを使ってみたい
・家族の思い出をできる限りたくさん残しておきたい
・お出かけのときに持っていける「旅行用・レジャー用」のカメラを探している などなど
本記事の内容
新型360度カメラ「THETA SC2」のルックスは?
製品名:THETA SC2
発売予定日:2019年12月13日
発売価格:税込36,800円(RICOH販売サイトで購入の方には3,680ポイント付与)
カラーバリエーション:全4色
カメラの大きさ、重さはTHETA SCやTHETA Vとほとんど変わりません。片手にすっぽり収まる大きさなので、手の小さい女性でも難なく使いこなせると思います。旅先やお出かけにも気軽に持っていけます。
また、従来のTHETA SCよりもボタンの数が増え、正面のLED表示も追加されています。これにより360度カメラ本体で操作できる範囲が広がりました。スマホに接続しなくてもいろいろなことができるようになったので、360度カメラ単体での撮影がとてもしやすくなっています。
新型360度カメラ「THETA SC2」スペックは?
現在主に販売されているRICOH THETAシリーズは以下の4モデル。「THETA SC2」と従来機種のスペックをまとめてみました。
THETA SC2のおすすめポイント
THETA SC2の特徴をご紹介していきたいと思います。おすすめポイントはたくさんあるのですが、ここでは特に重要なポイントに絞って解説していきます。
4K動画が手軽に楽しめる
THETA SCやTHETA Sの動画画質は2K(解像度:1920×960)でしたが、THETA SC2では4K動画(解像度:3840×1920)に進化しています。さらにイメージセンサーや画像処理の能力も上がり、手ブレ補正も強化されています。そのため、THETA SCやTHETA Sとの画質の違いはかなり大きいと思います。
PRESETでシーンに応じた撮影が簡単になった
THETAシリーズの撮影モードには大きく「オート」と「マニュアル」がありました。基本的な撮影はオートモードで特に問題ないのですが、ちょっと特殊な環境になるとどうしても「上手に撮れない…」ということがありました(特に初心者)。
THETA SC2では「顔」「夜景」「車窓」のプリセットモードが搭載されました。プリセットモードを使うことで、撮影時の設定をそのシーンに応じて最適なものにしてくれます。「ISO感度、シャッタースピード、F値って何?」という方でも、きれいな写真を撮ることができるはずです。
たとえば、「顔」のプリセットモードはアングル内にある人の顔を自動検出。写真に補正をかけて、表情をより明るく、美肌に見せてくれます。検出できる人数は最大8人なので、家族旅行や飲み会、バーベキューなど、活用できるシーンはたくさんあるのではないでしょうか。
かゆいところに手が届くUI(ユーザーインターフェース)
THETA SCのイマイチであった点が新モデルではいろいろと改善されています。
【THETA SCのイマイチポイント】
・スマホ接続が無線LANなので、Wi-FiとTHETAの同時接続ができない
・セルフタイマーの設定がスマホ経由でないとできない
・スマホへのデータ転送に時間がかかる(特に動画)
THETA SC2ではこれらの残念ポイントが改善されています。
まずスマホとはBluetooth経由で接続できるようになりました。これによりスマホがWi-Fiとつながっていても、THETAと接続可能になりました(THETA V・THTEA Z1はBluetooth搭載)。また本体側面にセルフタイマーボタンが新たについたので、カメラだけでもセルフタイマー撮影ができます(この改善はとても大きいと思います)。3点目の「データ転送遅い問題」も改善しています(詳しくは後述)。
THETA SCと具体的にどこが違うの?
さて、次に「THETA SC」と「THETA SC2」の違いにフォーカスを当てたいと思います。繰り返しになる部分もあるので、ポイントとなる点をさらっと確認しておきましょう。
動画画質
→上述の通り、THETA SCは 2K、THETA SC2は4Kです。(静止画画質は同じ)
連続動画撮影可能時間
→THETA SCは5分なのに対して、THETA SC2は3分。(この点は改悪になっています)
データ転送・画像処理
→THETA SC2のほうが格上です。
データ保存容量
→THETA SCは8GBなのに対して、THETA SC2は14GB 。
Bluetooth接続
→スマホとの接続方法が違います。THETA SC2のみBluetooth経由で接続可能。
セルフタイマーボタン
→THETA SC2のみに搭載されています。
本体前面のLED表示
→THETA SC2のみに搭載されています。
プリセット機能
→THETA SC2のみに搭載されています。
さらにデータ転送も高速化。スマホへの転送・SNS投稿もスムーズに
最後にご紹介するTHETA SC2のポイントは「データ転送の速度」です。カメラからスマホへデータを飛ばす速さが、従来THETA SCよりも格段に速くなったそうです。具体的にどれぐらい速くなったのかというと、なんと「4倍」。THETA Vに匹敵するほどのスペックです。
撮影から編集、SNS投稿もスムーズになり、出先や旅先での写真の共有などもしやすくなるのではないでしょうか。
THETAライフをより楽しくする編集・加工アプリも充実
いまではさまざまな種類の360度カメラがありますが、THETAシリーズを使うことのメリットとして、アプリが充実しているという点が挙げられます。RICOH社公式の「基本アプリ」「THETA +」はもちろんのこと、動画編集をさらに楽しくしてくれる「かんたん360 for RICOH THETA」などもあります。
そして、さらにTHETA SC2の発売に合わせて、THETAの基本アプリに「アニメーションフォト」という新たな機能が搭載されました。機能の概要は以下の通り。
【アニメーションフォト手順】
① スマホカメラとTHETA同時に静止画を撮影
② スマホで撮った画像がサムネイルになる
③ その画像をタップするとTHETAの360度写真がアニメーションとして表示される
※Live Photos(iOS) ・動画(Android) として再生・共有が可能
※THETA SC2以外の機種でも使用可能
iPhoneではLive Photosとして 、Androidでは動画として再生できるのがこの機能のポイント。THETAやTHETAアプリを持っていない人にも簡単に共有ができる。
綺麗・簡単・軽量の「THETA SC2」は360度カメラデビューにぴったりの1台
2019年5月にフラッグシップモデル「THETA Z1」が発売され、今回はエントリーモデルである「THETA SC2」が発売されます。THETA SC2はTHETA SCやTHETA Sでイマイチだった点が大幅に改善されています。
それらを通して言えることは、「とても初心者に優しい設計になっている」ということです。使いやすさが増し、THETA SC2はかゆいところに手が届くモデルだと思います。もちろん機能面も進化しており、ミドルモデルの「THETA V」にも引けを取らないぐらいです。
「360度カメラが前から気になっている」「購入に二の足を踏んでいた」という方は、このTHETA SC2で360度カメラデビューしてみるといいかもしれません!